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第10回亀治郎の会

長塚さんの写真展で、第1回(2002年)の京都・春秋座を懐かしく思い出したところで
いよいよ「大感謝祭!亀治郎の会 さよなら公演」国立劇場へ。

はや第8回のプログラムで「10回でやめます」宣言をされていたので、覚悟はしていましたが(笑)
さよなら公演と言われると、やっぱり一抹の寂しさを憶えますね。
しっかり見届けなくては。


6月に猿之助を襲名されているものの、ここは「亀治郎」としてのフィナーレの場。
思う存分、舞踊の実力を発揮できる演目が並びます。

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☆「栴檀女道行(せんだんじょみちゆき)」

  「国姓爺合戦」がベースの物語だそうで、まったく初見でした。
  が、マニアックな舞踊作品選んでくるな~(笑)って感じです。
  自信のほどがうかがえた舞踊でした(^_^)
  先代が舞踊化したものだそうで、リスペクトも込めて、かしらね。


☆「檜垣」
 
  黒塚といい、檜垣といい…どうしてこんなに婆モノも似合うのかしら!?
  老女の恋の執念、恐るべし!!と思わせてくれました。
  小町への凄み・憎しみと、少将へふりまく愛嬌というか媚…
  女は灰になるまでオンナってことでしょうか。。。
  いえ、老女はもう、この世にはいない妄執なんですけれどね。


☆「連獅子」

  こんなに感動する作品だと、今まで知らなかったです。
  素晴らしい親獅子の愛、グッときました。
  子獅子を千尋の谷に突き落としたあと、谷を心配そうに見下ろすのですが
  本当に深い谷が見えました。
  これまでに見たものは、ただの振りつけにしか見えないことが多かった…
  必死に食らいついてきていた尾上右近くんもよかった!


まさしく亀治郎としての集大成を見せていただきました。
舞台途中から、こんなに熱い拍手の鳴り止まない連獅子は本当に初めてでした。
でも、それは当然と思えるほどの素晴らしさ。
だって、私たち観客が熱演に応える最大の術は、拍手。

千秋楽でもないのに、スタンディングオベーション☆☆☆
静かに幕が再び開き、カーテンコールに応えてくれたのも、大感謝祭ならでは!?


さよなら、亀治郎さん。
大いなる感謝をこめて、ありがとう!
この場に立ち会うことができて、本当に幸せ!!

そして、猿之助さん。
これからよろしくね♪
ますますのご活躍を楽しみにしています!!!
by mame-soleil | 2012-08-20 00:04 | 歌舞伎 | Comments(0)
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